
今日の記事は2日間か3日間に分けて読んで頂いた方が良いかも知れません。自分でも後から読み返してうんざりしました。
まずはF1マレーシアの予選。兄は残念ながらQ2落ちだったようです。今日はトレーニングの時間と重なってしまったのでテレビでは見られなかったのですが、かなり僅差だったようで・・・惜しかったですね。
僅差と言えば、イギリスF3もテストでのタイム差がかなり接近するようになってきました。トップから10人くらいはほんの僅かなタイム差で順位がかなり上下してしまいますので、全くミスが許されません。これがレースの醍醐味でもありますが。
そういえば、
テストの前に冗談でブラウンGPパワーが・・・と言いましたが、どうやら本当にブラウンGPパワーがライコネン・ロバートソン・レーシングにも発揮されたようです。
左の写真はテスト初日のセクタータイム表(サーキットを3つに分けてタイムを測ったもの)ですが、全てのセクターでライコネン・ロバートソン・レーシングがトップです。(HUERTASというのはチームメイトです)
結局この時は最後のセクターで前の車につかえてしまい、1周のタイムは8位とまたしてもパッとしない順位になってしまいましたが・・・。1周のタイムでトップにならなければ意味がないというのはわかっていますが、いずれにしても自分の名前が一番上にあるというのはやはり気分がいいものです。笑
2日目はチームメイトに良いところを持っていかれてしまい、傷心気味でした。
今回のテストで開幕前の合同テストは全て終わりました。正直なところ、ニュータイヤでアタックをする時には毎回何かが欠けて、今ひとつパッとしなかったという印象が残っています。しかしながら、テストを繰り返すごとに確実に進歩している部分がたくさんあるのも事実です。
あとは本番でいかに力を発揮できるかが勝負の分かれ目だと思っています。開幕前のテストで得たたくさんの事をひとつ残らず揃えることが出来れば、結果は付いてくるはずです。もちろん難しいことであるのは間違いありませんが、そのための準備は整っていると思います。
ただ一つ不安要素があるとすれば、開幕戦の舞台であるオールトンパークで行われた合同テストではトップとのタイム差が大きかったということ。もちろん、その時と比べると車もドライバーも進歩しているはずですが・・・
考えることはたくさんありますが、文章にすると頭がスッキリします。
さて、ようやくこの記事の折り返し地点を過ぎました。
実は前々からチームのメンバーを紹介しようと思っていたのですが、なんとなく月日が過ぎてしまい・・・気づいたら全日本F3に参戦している
井口選手に先を越されてしまいました。
二番煎じで恐縮ですが、第1弾はチームの頭脳であるエンジニアの紹介です。
右にいるのはスティーブといって、僕の担当エンジニアです。見た目は30代に手が届きそうですが、実はまだ23歳です。本人も進みゆく生え際を嘆いていました。彼は大学在学中にホンダのF1チームでインターンをしていた経験があり、かの有名な
福井社長によるF1デモ走行の際には日本に来ていたらしいです。以前はスティーブ本人もレースをしていたので、福井社長のシートベルトを締めながらF3の参戦費用を支援してもらえるように直談判したそうですが、その場で断られたようです。笑 F1チームでのインターン経験があるからか、かなり几帳面で理論的です。ちなみに彼女は看護婦さんです。
真ん中にいるのはジョージといって、チームメイトのエンジニアです。今年オーストラリアからやって来ました。昨年までは
V8スーパーカーでエンジニアをしていたそうです。ニックネームはBad George!前のチームでそう呼ばれていたようです。気になる由来についてはチームのメカニックがジョージ本人に聞いたのですが、「You'll find out.(そのうちわかるさ)」だそうです。笑 どんな悪行をやらかすのか・・・気になります。笑
最後になりますが、左にいるのはデータエンジニアをしているウィルです。オーストラリア出身で、24歳です。山から下りてきた熊みたいな風貌ですが、実はシドニー大学出身の切れ者です。データエンジニアである彼の仕事はいわゆる机上の計算をすることで、いつも難解な数式をいじくりまわしています。
このように個性豊かなエンジニア陣ですが、「今年はここ数年で一番良いエンジニアを揃えることが出来た」というチーム代表の言葉の通り、とても良い仕事をしてくれています。あとは彼らが作ってくれた車を生かすも殺すもドライバー次第です。頑張らねば。
また後日チーム代表やメカニックなど、タイミングを見て紹介していきます。
本当はもう少し書くことがあったのですが、あまりにも長くなりすぎてしまったので、またの機会に書きます。