2009年06月02日

嬉し悔し

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※思いがけず文章が長くなってしまったので、時間が有り余っている時にゆっくりお読みいただければ幸いです。

ようやく表彰台に上ることが出来ました。が、今回ダブルRからスポット参戦したマーカスに先に優勝されてしまったので、悔しい気持ちも強いです。久しぶりの表彰台ですのでもちろん嬉しいのですが、なんだか彼女を横取りされたような気分で。例えがいまいちですが。笑

今回の週末はとても良い天気に恵まれ、3日間とも文字通り雲ひとつない快晴でした。

天気が良いのはもちろん嬉しいのですが、2週間前の合同テストと比べると路面温度が倍以上も高くなってしまい、金曜日にはどのチームも対応に追われていました。

金曜日のフリー走行では午後のセッションで3位となり、予選に向けて車の調子は良かったのですが、残念ながら予選では2回とも運に見放されてしまい、100%の力を発揮できませんでした。今シーズンのイギリスF3のように、0.1秒で順位が3つも4つも変わってしまう状況の中ではこれは大きな痛手で、結局両レースとも7位からのスタートとなりました。さらに、第2レースの予選ではマーカスにポールポジションを獲られてしまい、落ち込み気味の土曜日となりました。今年全日本F3にフル参戦をしているマーカスと同じ土俵で戦えるとあって、実はかなり気合が入っていただけに悔しさもひとしおです。

予選は運に見放され不完全燃焼となってしまいましたが、決勝日は逆に運に恵まれました。やはり運・不運は神様が平等に振り分けているのだろうか、と思ってしまいます。

第1レースでは、スタートが上手く決まり1コーナーまでに2つ順位を上げることが出来ました。すると、1コーナーで僕の前を走る2台が接触し、1台はそのままリタイヤしました。これで4位。接触したもう一台は僕の前で走行を続けていたものの、リアウイングが半分取れかかっているような状態で、すぐにピットに戻ってしまいました。これで3位になりました。結果的には最後まで順位を守り切れたわけですが、このレースではレース中のペースがとても悪く、防戦一手のかなり危ういレースでした。

ちなみに、このレースで優勝したのはニック・タンディという選手だったのですが、実はこの選手、今年の5月に実のお兄さんを交通事故で亡くしているのです。しかも、そのお兄さんはニックが所属するチームの創始者であり監督でもありました。

そんな悲しい出来事があった直後のレースで、チームにとってもニックにとってもF3初めての優勝をしたのです。それだけでもすごいのですが、なんとニックの車はチェッカーフラッグを受けた直後にマシントラブルによって止まってしまったのです。

キリスト教徒でもない僕が神様神様というと失礼かもしれませんが、先ほどの運・不運の話といい、この日ほど神様の存在を感じてしまった日はありません。レースの後の会場の一体感はすごかったです。

さて、話を元に戻します。第2レースも7位からのスタート。最近のF3はかなり空力(ダウンフォース)に頼って走っているという特性上、レース中に追い越しをするというのはかなり難しいので、第1レースの時と同様、スタートで順位を上げることに狙いを定めていました。がしかし、狙い通りには行かず、1コーナーへは7位のまま進入しました。そこで、一か八かでいちばん外側のラインを通ったのですが、これが大成功で、1周目を終えた時には5位に上がっていました。実は、1周目は少し無理をしながら順位を上げたので他の車と軽く接触をしてしまっていたのですが、僕はほぼ無傷で走行を続けることが出来ました。これは運に助けられました。

そして、気が付けばトップを走っていた選手にペナルティが出され、4位に浮上。結局最後まで3位を走る選手を追い抜くことは出来ませんでしたが、第1レースの後にチームが施してくれたセッティングの変更によってレース中の車の感触がかなり良くなったので、実りのあるレースだったと言えると思います。それだけに、予選の結果が非常に悔やまれますが・・・

そういえば、今回のレースを終えてポイントランキング上で3位に浮上したようです。ですが実は、あまりポイントのことは意識しておらず、まずは安定性よりもぴかっと光る結果を・・・なんて思いながらレースをしているのです。しかし、図らずもとはこのことで、気が付けば開幕以来全レースで6位以内に入っている唯一のドライバーだそうです。もちろんポジティブなことですが、響きが何とも地味で。笑

写真の真ん中に写っているのは、チームの監督です。髪の毛がキューピーみたいになっていますが。

監督についてはまた別の機会に紹介をします。
【関連する記事】
posted by 中嶋大祐 at 04:05| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月25日

100th

今日は100件目の記事です。ブログを始めてから約8か月で100件ですので、平均するとだいたい週に3件ずつくらいのペースということになります。思ったよりも多くて、驚きました。

実はブログを続けている中で楽しみにしていることがあります。それは訪問者数の集計。開設して以来のデータを全てエクセルでまとめてあるのですが、これがなかなか面白いのです。

やはりレースにとって広告はとても重要な要素で、僕もそういった部分にはとても興味があります。

ブログの訪問者数は大体毎日似たような数値で推移しているのですが、やはりインターネットや雑誌などの媒体で自分の事が触れられた時には大きく増えたりします。訪問者数の増え方を見ていると、それぞれの媒体の広告効果がわかります。スケールは違いますが、テレビのCMなどと原理は同じですので、とても勉強になります。

さて、今週末はいよいよロッキンガムでのレースです。ストレートが長いコースですので、レースの戦い方が難しそうです。

ちなみに、これから3週間連続でレースがあります。しかも3レースとも違う国でのレースです。

レースが続く時には流れがとても大切だと思います。最初でつまづいてしまわないように、まずは今週末のレースに集中して頑張りたいと思います。
posted by 中嶋大祐 at 23:22| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月20日

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Nakajima tops Rockingham test
http://www.autosport.com/news/report.php/id/75430


昨日ロッキンガムで合同テストがありましたが、1位でテストを終えることが出来ました。他の選手の不運にも助けられましたが。

レース本番で1位にならなければ意味はないですが、レーシングドライバーはいつも1位を目指して走っていますので、テストとはいえやはり嬉しいものです。合同テストでトップタイムなんていつ以来でしょうか・・・おそらく2007年までさかのぼります。

昨年の12月にダブルRと初めてテストをしてから約5か月が過ぎましたが、テストやレースをする度に車が着実に進歩しているのを感じています。

物事が右肩上がりで進んでいる時は、その終わりがいつ来るのだろうかと不安になりますが、この流れをなんとかして保ちたいです。

下の写真はこのサーキットの制限速度です。しかもこれはマイル表示。キロに換算すると、なんと時速380km。F1に乗っても超過出来ません。笑

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posted by 中嶋大祐 at 03:49| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月18日

天気

今日は天気のお話を。

イギリスの天気といえば「悪い」、「変わりやすい」といったイメージを持っている人が多いと思います。僕もある程度覚悟をしてこちらに来ました。

ですが、実際は想像していたほどでもないなというのが正直な感想です。どうやら今年は例年以上に天気が良い日が多いみたいです。

といっても、やはり“イギリスらしい”天気の日も少なくありません。

今日の天気はまさにその典型でした。

早朝、雨がガラスを叩く音で目が覚めました。寝ぼけ眼で外を見ると、大雨と強風でひどい天気でした。ガッカリしながら二度寝。その後9時前に目覚め、外を見ると快晴。まさに雲ひとつない青空が目の前に広がっていました。

我が目を疑うとはこのことです。あるいは、夢の中で雨が降っていただけなのか・・・と思いましたが、地面を見るとしっかりと濡れていました。

そしてその後再び雨が降り、今は曇っています。あ、また晴れました。

変わりやすい天気はネガティブにとらえられがちですが、ポジティブな考え方をすれば意外と付き合いやすいです。

例えばスーパーに買い物に行った時。買い物を終えた時に雨が降っていると、家の駐車場から部屋までの道のりを想像して憂鬱になると思います。(ガレージが屋内にある場合は別ですが。)

荷物を車から取り出している間に背中がびしょ濡れになりますし、荷物で両手が塞がっていると玄関を開けるのにも時間が掛かりますので厄介です。

しかし、ここイギリスではスーパーから家に帰る間に雨が止むので問題ありません。ただし、急がないとまた雨が降ってきますが。

冗談みたいに聞こえるかも知れませんが、本気です。

正確に記録を取ったら実は稀な事なのかも知れませんが、少なくとも3ヶ月間前にイギリスにやってきた外国人(僕)がそういう印象を持ったのは事実です。

このように変わりやすい天気も考えようによっては意外と悪くありませんが、レースとなると話は別で、変わりやすい天気はご遠慮願いたいです。

今年のレースは今のところ2ラウンドとも安定した天気に恵まれています。

なにやらイギリスF3には天気に関するジンクスがあるようで、オールトンパークでの開幕戦が良い天気に恵まれた年は1年中安定した天気に恵まれ、開幕戦が雨だった年は1年中雨のレースばかりになるらしいです。

ジンクスと言っても2007年から始まった薄っぺらいものなのですが。笑

今年の開幕戦は天気が非常に良かったので、その薄っぺらいジンクスを信じて、今シーズンが良い天気に恵まれることを願いたいです。
posted by 中嶋大祐 at 00:59| 漫筆 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月14日

ちっぽけな男の話

FCJとは、F3の1つ下に位置するレースのカテゴリーです。僕は2007年に参戦していました。

シャーシやエンジンは基本的にヨーロッパのフォーミュラ・ルノーと同じですが、セッティングが固定であったりと独特な部分も多く、日本独自のカテゴリーと言えます。

さて、ここでいきなり自慢話に入りますが。笑

FCJでの鈴鹿サーキットのコースレコードは僕が持っています。恐縮です。

http://www.suzukacircuit.jp/records_s/racing_4wheel/index.html

シューマッハーと同じ場所に自分の名前が載っているというのは実に光栄なことです。

しかしこのコースレコード、長持ちしても2,3年後には塗り替えられてしまうのが通常です。F1のようにレギュレーションの変更によってマシンが遅くなってしまう場合は別ですが、普通であればマシンやタイヤは年を追うごとに進化していきますので。

ですがラッキーなことに、僕がFCJに出ていた時は例外的に3月にレースがあったのです。レーシングカーは気温の変化に対して非常に敏感で、気温が低い方が断然ラップタイムが速いのです。

これは気温が低い方が空気の密度が高いためで、これによってエンジンのパワーも上がりますし、なによりウィングの調整が出来ないFCJではダウンフォースの量も増えます。つまり、かなり理想的な状況というわけです。ちなみに3月と7月のタイムを比べると1周当たり2秒以上差があったりします。

例年にない寒い時期に開催されたレースで運よくレコードタイムを出すことが出来た僕は、このタイムが永遠に破られないことをひそかに期待しています。笑

がしかし。ピンチです。

今週末に鈴鹿サーキットでFCJのレースがあるのですが、本日行なわれたフリー走行の結果を見るとトップタイムが2分2秒863。コースレコードは2分2秒027ですので、約0.8秒差です。

予選までにタイムが上がることは必至ですので、このままだと破られそうです。最近改修された鈴鹿サーキットの新しい路面が効いているのでしょうか。

今週はFCJのリザルトチェックが欠かせません。笑
posted by 中嶋大祐 at 04:32| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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